百人一首の一覧と決まり字
小倉百人一首は、鎌倉時代の初めに藤原定家が選んだとされる、100人の歌人の和歌を1首ずつ集めたものです。お正月のかるた遊びや競技かるたで使われています。
決まり字とは
上の句が読まれ始めて、どの歌かが決まるまでの文字を「決まり字」と言います。たとえば「む」で始まる歌は「村雨の」の1首しかないので、「む」と聞こえた瞬間に取り札がわかります。
| 決まり字の長さ | 枚数 |
|---|---|
| 1字決まり | 7枚 |
| 2字決まり | 42枚 |
| 3字決まり | 37枚 |
| 4字決まり | 6枚 |
| 5字決まり | 2枚 |
| 6字決まり | 6枚 |
試合で札が読まれていくと、同じ文字で始まる歌が減るので、決まり字は短くなっていきます。ここでは、まだ1枚も読まれていないときの決まり字を載せています。読みは競技かるたの読み方(現代かなづかい)です。
覚え方
| 語呂 | 意味 |
|---|---|
| むすめふさほせ | その文字で始まる歌が1首しかない。最初の1文字で取れる(一字決まり)(む1首・す1首・め1首・ふ1首・さ1首・ほ1首・せ1首) |
| うつしもゆ | その文字で始まる歌が2首ずつ。2文字目で区別できる(二字決まり)(う2首・つ2首・し2首・も2首・ゆ2首) |
| いちひき | その文字で始まる歌が3首ずつ(い3首・ち3首・ひ3首・き3首) |
| はやよか | その文字で始まる歌が4首ずつ(は4首・や4首・よ4首・か4首) |
「あさぼらけ」「きみがため」「わたのはら」は2首ずつあり、6文字目まで聞かないと区別できません(六字決まり、「大山札」と呼ばれます)。
決まり字の長さ別一覧
1字決まり7枚
2字決まり42枚
3字決まり37枚
4字決まり6枚
5字決まり2枚
6字決まり6枚
百人一首 100首の一覧
| 番号 | 歌 | 作者 | 決まり字 |
|---|---|---|---|
| 1 | 秋の田の かりほの庵の 苫をあらみわが衣手は 露にぬれつつ | 天智天皇 | あきの |
| 2 | 春過ぎて 夏来にけらし 白妙の衣ほすてふ 天の香具山 | 持統天皇 | はるす |
| 3 | あしびきの 山鳥の尾の しだり尾のながながし夜を ひとりかも寝む | 柿本人麿 | あし |
| 4 | 田子の浦に うち出でてみれば 白妙の富士の高嶺に 雪は降りつつ | 山部赤人 | たご |
| 5 | 奥山に 紅葉踏み分け 鳴く鹿の声きく時ぞ 秋は悲しき | 猿丸大夫 | おく |
| 6 | かささぎの 渡せる橋に 置く霜の白きを見れば 夜ぞ更けにける | 中納言家持 | かさ |
| 7 | 天の原 ふりさけ見れば 春日なる三笠の山に 出でし月かも | 安倍仲麿 | あまの |
| 8 | わが庵は 都のたつみ しかぞ住む世をうぢ山と 人はいふなり | 喜撰法師 | わがい |
| 9 | 花の色は うつりにけりな いたづらにわが身世にふる ながめせしまに | 小野小町 | はなの |
| 10 | これやこの 行くも帰るも 別れては知るも知らぬも 逢坂の関 | 蝉丸 | これ |
| 11 | わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと人には告げよ 海人の釣舟 | 参議篁 | わたのはらや |
| 12 | 天つ風 雲の通ひ路 吹きとぢよをとめの姿 しばしとどめむ | 僧正遍昭 | あまつ |
| 13 | 筑波嶺の 峰より落つる 男女川恋ぞつもりて 淵となりぬる | 陽成院 | つく |
| 14 | 陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆゑに乱れそめにし 我ならなくに | 河原左大臣 | みち |
| 15 | 君がため 春の野に出でて 若菜摘むわが衣手に 雪は降りつつ | 光孝天皇 | きみがためは |
| 16 | 立ち別れ いなばの山の 峰に生ふるまつとし聞かば 今帰り来む | 中納言行平 | たち |
| 17 | ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川からくれなゐに 水くくるとは | 在原業平朝臣 | ちは |
| 18 | 住の江の 岸に寄る波 よるさへや夢の通ひ路 人目よくらむ | 藤原敏行朝臣 | す |
| 19 | 難波潟 短き蘆の ふしの間も逢はでこの世を 過ぐしてよとや | 伊勢 | なにわが |
| 20 | わびぬれば 今はた同じ 難波なるみをつくしても 逢はむとぞ思ふ | 元良親王 | わび |
| 21 | 今来むと 言ひしばかりに 長月の有明の月を 待ち出でつるかな | 素性法師 | いまこ |
| 22 | 吹くからに 秋の草木の しをるればむべ山風を 嵐といふらむ | 文屋康秀 | ふ |
| 23 | 月見れば 千々に物こそ 悲しけれわが身一つの 秋にはあらねど | 大江千里 | つき |
| 24 | このたびは 幣も取りあへず 手向山紅葉の錦 神のまにまに | 菅家 | この |
| 25 | 名にし負はば 逢坂山の さねかづら人に知られで くるよしもがな | 三条右大臣 | なにし |
| 26 | 小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば今ひとたびの みゆき待たなむ | 貞信公 | おぐ |
| 27 | みかの原 わきて流るる 泉川いつ見きとてか 恋しかるらむ | 中納言兼輔 | みかの |
| 28 | 山里は 冬ぞ寂しさ まさりける人目も草も かれぬと思へば | 源宗于朝臣 | やまざ |
| 29 | 心あてに 折らばや折らむ 初霜の置きまどはせる 白菊の花 | 凡河内躬恒 | こころあ |
| 30 | 有明の つれなく見えし 別れより暁ばかり 憂きものはなし | 壬生忠岑 | ありあ |
| 31 | 朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに吉野の里に 降れる白雪 | 坂上是則 | あさぼらけあ |
| 32 | 山川に 風のかけたる しがらみは流れもあへぬ 紅葉なりけり | 春道列樹 | やまが |
| 33 | ひさかたの 光のどけき 春の日にしづ心なく 花の散るらむ | 紀友則 | ひさ |
| 34 | 誰をかも 知る人にせむ 高砂の松も昔の 友ならなくに | 藤原興風 | たれ |
| 35 | 人はいさ 心も知らず ふるさとは花ぞ昔の 香ににほひける | 紀貫之 | ひとは |
| 36 | 夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを雲のいづこに 月宿るらむ | 清原深養父 | なつ |
| 37 | 白露に 風の吹きしく 秋の野はつらぬきとめぬ 玉ぞ散りける | 文屋朝康 | しら |
| 38 | 忘らるる 身をば思はず 誓ひてし人の命の 惜しくもあるかな | 右近 | わすら |
| 39 | 浅茅生の 小野の篠原 しのぶれどあまりてなどか 人の恋しき | 参議等 | あさじ |
| 40 | しのぶれど 色に出でにけり わが恋は物や思ふと 人の問ふまで | 平兼盛 | しの |
| 41 | 恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり人知れずこそ 思ひそめしか | 壬生忠見 | こい |
| 42 | 契りきな かたみに袖を しぼりつつ末の松山 波越さじとは | 清原元輔 | ちぎりき |
| 43 | 逢ひ見ての 後の心に くらぶれば昔は物を 思はざりけり | 権中納言敦忠 | あい |
| 44 | 逢ふことの 絶えてしなくは なかなかに人をも身をも 恨みざらまし | 中納言朝忠 | おおこ |
| 45 | あはれとも いふべき人は 思ほえで身のいたづらに なりぬべきかな | 謙徳公 | あわれ |
| 46 | 由良の門を 渡る舟人 かぢを絶えゆくへも知らぬ 恋の道かな | 曾禰好忠 | ゆら |
| 47 | 八重むぐら しげれる宿の さびしきに人こそ見えね 秋は来にけり | 恵慶法師 | やえ |
| 48 | 風をいたみ 岩打つ波の おのれのみくだけて物を 思ふころかな | 源重之 | かぜを |
| 49 | みかきもり 衛士のたく火の 夜は燃え昼は消えつつ 物をこそ思へ | 大中臣能宣朝臣 | みかき |
| 50 | 君がため 惜しからざりし 命さへ長くもがなと 思ひけるかな | 藤原義孝 | きみがためお |
| 51 | かくとだに えやはいぶきの さしも草さしも知らじな 燃ゆる思ひを | 藤原実方朝臣 | かく |
| 52 | 明けぬれば 暮るるものとは 知りながらなほ恨めしき 朝ぼらけかな | 藤原道信朝臣 | あけ |
| 53 | 嘆きつつ ひとり寝る夜の 明くる間はいかに久しき ものとかは知る | 右大将道綱母 | なげき |
| 54 | 忘れじの 行く末までは かたければ今日を限りの 命ともがな | 儀同三司母 | わすれ |
| 55 | 滝の音は 絶えて久しく なりぬれど名こそ流れて なほ聞こえけれ | 大納言公任 | たき |
| 56 | あらざらむ この世のほかの 思ひ出に今ひとたびの 逢ふこともがな | 和泉式部 | あらざ |
| 57 | めぐり逢ひて 見しやそれとも 分かぬ間に雲隠れにし 夜半の月かな | 紫式部 | め |
| 58 | 有馬山 猪名の笹原 風吹けばいでそよ人を 忘れやはする | 大弐三位 | ありま |
| 59 | やすらはで 寝なましものを 小夜更けてかたぶくまでの 月を見しかな | 赤染衛門 | やす |
| 60 | 大江山 いく野の道の 遠ければまだふみもみず 天の橋立 | 小式部内侍 | おおえ |
| 61 | いにしへの 奈良の都の 八重桜けふ九重に にほひぬるかな | 伊勢大輔 | いに |
| 62 | 夜をこめて 鳥のそら音は はかるともよに逢坂の 関は許さじ | 清少納言 | よを |
| 63 | 今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを人づてならで 言ふよしもがな | 左京大夫道雅 | いまは |
| 64 | 朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえにあらはれわたる 瀬々の網代木 | 権中納言定頼 | あさぼらけう |
| 65 | 恨みわび ほさぬ袖だに あるものを恋に朽ちなむ 名こそ惜しけれ | 相模 | うら |
| 66 | もろともに あはれと思へ 山桜花よりほかに 知る人もなし | 前大僧正行尊 | もろ |
| 67 | 春の夜の 夢ばかりなる 手枕にかひなく立たむ 名こそ惜しけれ | 周防内侍 | はるの |
| 68 | 心にも あらで憂き世に ながらへば恋しかるべき 夜半の月かな | 三条院 | こころに |
| 69 | 嵐吹く 三室の山の もみぢ葉は竜田の川の 錦なりけり | 能因法師 | あらし |
| 70 | 寂しさに 宿を立ち出でて ながむればいづこも同じ 秋の夕暮れ | 良暹法師 | さ |
| 71 | 夕されば 門田の稲葉 おとづれて蘆のまろやに 秋風ぞ吹く | 大納言経信 | ゆう |
| 72 | 音に聞く 高師の浜の あだ波はかけじや袖の ぬれもこそすれ | 祐子内親王家紀伊 | おと |
| 73 | 高砂の 尾の上の桜 咲きにけり外山の霞 立たずもあらなむ | 前中納言匡房 | たか |
| 74 | 憂かりける 人を初瀬の 山おろしよはげしかれとは 祈らぬものを | 源俊頼朝臣 | うか |
| 75 | 契りおきし させもが露を 命にてあはれ今年の 秋もいぬめり | 藤原基俊 | ちぎりお |
| 76 | わたの原 漕ぎ出でてみれば 久方の雲居にまがふ 沖つ白波 | 法性寺入道前関白太政大臣 | わたのはらこ |
| 77 | 瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川のわれても末に 逢はむとぞ思ふ | 崇徳院 | せ |
| 78 | 淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に幾夜寝覚めぬ 須磨の関守 | 源兼昌 | あわじ |
| 79 | 秋風に たなびく雲の 絶え間よりもれ出づる月の 影のさやけさ | 左京大夫顕輔 | あきか |
| 80 | 長からむ 心も知らず 黒髪の乱れて今朝は 物をこそ思へ | 待賢門院堀河 | ながか |
| 81 | ほととぎす 鳴きつる方を 眺むればただ有明の 月ぞ残れる | 後徳大寺左大臣 | ほ |
| 82 | 思ひわび さても命は あるものを憂きにたへぬは 涙なりけり | 道因法師 | おも |
| 83 | 世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる | 皇太后宮大夫俊成 | よのなかよ |
| 84 | ながらへば またこのごろや しのばれむ憂しと見し世ぞ 今は恋しき | 藤原清輔朝臣 | ながら |
| 85 | 夜もすがら 物思ふころは 明けやらで閨のひまさへ つれなかりけり | 俊恵法師 | よも |
| 86 | 嘆けとて 月やは物を 思はするかこち顔なる わが涙かな | 西行法師 | なげけ |
| 87 | 村雨の 露もまだひぬ 槇の葉に霧立ちのぼる 秋の夕暮れ | 寂蓮法師 | む |
| 88 | 難波江の 蘆のかりねの ひとよゆゑみをつくしてや 恋ひわたるべき | 皇嘉門院別当 | なにわえ |
| 89 | 玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば忍ぶることの 弱りもぞする | 式子内親王 | たま |
| 90 | 見せばやな 雄島のあまの 袖だにも濡れにぞ濡れし 色は変はらず | 殷富門院大輔 | みせ |
| 91 | きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに衣かたしき ひとりかも寝む | 後京極摂政前太政大臣 | きり |
| 92 | わが袖は 潮干に見えぬ 沖の石の人こそ知らね 乾く間もなし | 二条院讃岐 | わがそ |
| 93 | 世の中は 常にもがもな 渚漕ぐあまの小舟の 綱手かなしも | 鎌倉右大臣 | よのなかは |
| 94 | み吉野の 山の秋風 小夜更けてふるさと寒く 衣打つなり | 参議雅経 | みよ |
| 95 | おほけなく うき世の民に おほふかなわが立つ杣に 墨染の袖 | 前大僧正慈円 | おおけ |
| 96 | 花さそふ 嵐の庭の 雪ならでふりゆくものは わが身なりけり | 入道前太政大臣 | はなさ |
| 97 | 来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに焼くや藻塩の 身もこがれつつ | 権中納言定家 | こぬ |
| 98 | 風そよぐ ならの小川の 夕暮れはみそぎぞ夏の しるしなりける | 従二位家隆 | かぜそ |
| 99 | 人もをし 人も恨めし あぢきなく世を思ふゆゑに 物思ふ身は | 後鳥羽院 | ひとも |
| 100 | ももしきや 古き軒端の しのぶにもなほあまりある 昔なりけり | 順徳院 | もも |